正しい結束バンドの使い方
2019年8月9日 配線ダクトの特徴と選択方法について

配線ダクトの特徴と選択方法について

建物を構成するものとしては基礎や躯体や壁などの建築物と、電気設備や給排水衛生設備や空調設備とで構成がなされます。

電力ケーブルや弱電の信号ケーブルは通常電線管に入線することが多いのですが、ケーブルラックに布設することも行われます。機械室や電気室などにおいて他の設備機器が多く設置されていたり、竣工後に点検を頻繁に行うようなケースでは、ケーブル保護のために配線ダクトを用いることがあります。配線ダクトの設置では、電気の技術基準や関連する法令によって仕様と施工方法が定められています。

ダクトにケーブルを収納する時は、ダクトの内断面積の20パーセントまでのケーブルであれば収納が可能で、弱電ケーブルであることが条件ですが50パーセントまでケーブルを収納することが可能です。スラブなどからダクトを吊り下げる際には、吊りのピッチを3メートル以下としなければなりません。金属製のダクト同士の接続では機械的な接続だけでなく、電気的な接続もあわせて行う必要があります。大規模な建物で延焼防止のための防火区画がある場合は、ケーブル類を区画貫通させるためにケーブルラックでなくて配線ダクトを選択することが多いのですが、この際の材質は金属製であることが必須です。

また区画貫通の有無にかかわらず、金属製ダクトは容易に触れられる可能性がある場合、本体に接地工事を施す必要もあります。配線ダクトは多くのケーブルを安全に収納することができるので選択されることが多いのですが、電気室や機械室などで多くの設備があるような場所の施工では、事前に他の設備機器との干渉がないのかの確認と、材質の選択や配置や施工の順序について施工図などで打ち合わせを行うことがたいせつです。

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