家電の電源コードや、ネットワークケーブルを外から見えないように収納する設備を配線ダクトと言います。
この配線ダクトは以前までは企業や学校といった業務用に限定されていましたが、今は各家庭でも数多くの家電製品があるので一般にも広く普及するようになりました。配線ダクトには設置する方法が2つあり、壁の中に埋め込む「隠ぺい工法」と後付けで簡易的な「外付け工法」に分けられます。「隠ぺい工法」と「外付け工法」のうち、室内の美観を損なわない方法が「隠ぺい工法」です。
壁の中や天井裏にダクトを設けるため、設置工事は必ず電気専門工事会社に依頼する必要があります。工事費用は50平方メートルで約35万円で別途、壁を再建する費用も掛かることからトータルで約70万円は必要です。美観は限りなく保たれますが、経済的負担と工期が掛かるのがネックというところでしょう。もう一つの「外付け工法」でも工夫をすれば、美観を良く保つことも可能です。
外付けの場合は化粧カバーという部材を壁と床の間に設置することになります。この時、壁紙と同じ色の化粧カバーを選べばダクトが目立つことが無く綺麗に見せる事が可能です。化粧カバーは白・黒・茶色の3種類が販売されているので、あらかじめ施工会社に希望する色を伝えれば、その色の製品を取り付けてくれます。外付け工法だと設置工事費は、部材込みで約7万円になり隠ぺい工法よりも大幅に安いので利用しやすいでしょう。