lanケーブルは無線WiFi方式と比べて伝送距離が長いという特徴があり、長距離でも安定した通信がかのうです。
それでも銅線自体の電気抵抗による信号の減衰やノイズの影響を受けることで、ケーブル長が長くなりすぎると通信速度の低下や安定性が低くなるなどの問題が起こります。一般的なlanケーブルの最大ケーブル長ですが、20℃の状態であれば100mです。ただし温度が上昇すると銅線の電気抵抗が増えるので、伝送可能な距離が短くなってしまいます。ちなみに40℃の環境で使用する場合には、最長94mとなります。
一般家庭や普通のオフィスであれば100mもの長いlanケーブルを設置するケースはありませんが、大規模な施設などであればケーブル長が100mを越えてしまう場合があるので注意が必要です。長距離にわたりlanケーブルを設置しなければならない場合には、光ケーブルを利用する必要があります。光ケーブルを利用すれば、最長で40kmまで伝送が可能です。
200m程度で光ケーブルを使用すると費用が高額になってしまうので、このような場合にはスイッチングハブを挟んで信号を整える方法があります。スイッチングハブは信号を整復する機能があるので、最大ケーブル長の範囲内で中継させることで使用可能距離を延長をさせることができます。ただしスイッチングハブを使用すると伝送速度が僅かに遅くなってしまうので、1~2個程度までにしておく必要があります。